ライター案件では、クライアント様より書き方の要望をいただくことがあります。レギュレーションのことですね。そこで多くのクライアント様が共通して要望する書き方がPREP法です。
- Point(要点・結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(要点・結論)
今回は、PREP法について解説いたします。PREPを意識しすぎてガチガチになるべきかどうかなども触れています。ぜひご一読ください。
PREPとは
PREP法は、次の4つの単語の頭文字を組み合わせた文章の書き方を指します。
- Point(要点・結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(要点・結論)
結論から先に述べて、その結輪の理由を書きます。さらに、理解を高めるための具体例を付け加えます。そのうえで結論につなげていく読み手を納得させる書き方です。
読み手が納得するということは、分かりやすく伝わりやすい文章とも判断できます。いわば、結論に対しての理由や具体例で論理が破綻していないことです。論理的にも分かりやすい文章がPREP法で実現します。
PREPのメリット
PREP法は、結論から始まるため、その文章に対して何を言いたいのか?最初の段階で読者の理解を助けます。そのため、その文章で得られるものに興味のない人は読む必要がなく、興味のある人は読み進めていく合理的な型と判断できます。
また、結果に対しての理由が続くため読み手は疑問を持つ必要がありません。さらに、具体例を示すのでわかりやすさも増します。読み手は、身近なものに例えられて理解を深めたところ結論で締める流れです。PREP法は、読者の理解を高める文章の書き方と言っても過言ではないでしょう。
実際どのように書いているか
PREPは、実際にどのような書き方をしているのでしょうか。自分で書いていて以下のような組み立てになっています。
- ○○は、〇〇と考えられます
- その理由は、〇〇だからです
- たとえば、〇〇は〇〇により〇〇となっています
- そのような理由からも、〇〇は〇〇と考えられます
PREP法では、このくり返しで伝えたいことを表現しています。具体的なものを○○にあてはめてみましょう。
例文1
- 6月の天気は、雨が続くと考えられます
- その理由は、日本の雨季シーズンだからです
- たとえば、6月は5月や7月と比べて祝日や連休が少なくなっています
- 雨で予定が立たないことなども影響しているのではないでしょうか※補足
- たぶん、昔から6月は雨の続く時期となって、予定が入れにくかったことでしょう※補足
- そのような理由からも、6月の天気は、雨が続くと考えられます
上の例では、具体例のあとに補足を追加しています。たとえに出した内容が雨の続く状況と関係ないため、補足が必要となってきました。では、6月の天気が雨続きになりやすいことを論理的に実証できたらどうでしょうか。
例文2
- 6月の天気は、雨が続くと考えられます
- その理由について、教育出版「雨の降る仕組み」では次のように説明しています
-
夏が近づいてくると,揚子江気団にかわって,日本の東側にあるオホーツク海気団と小笠原気団が発達してくるようになります。この時期は,南からの暖気と北からの寒気が日本付近でぶつかるために,天気は曇りや雨が多くなります。これが梅雨です。
出典:教育出版「雨が降る仕組み|リカの豆知識」 - つまり梅雨だから雨が続くわけです
- たとえば、UMKテレビ宮崎によると、1年で最も降水量の多い月が429.2ミリの6月と伝えています
- そのような理由からも、6月の天気は雨が続くと考えられます
データ出典:UMKテレビ宮崎「秋雨の季節」
「6月の天気は雨が続くと考えられます」というテーマで、このように理由づけや具体例などの肉付けができます。事実であるかどうかを証明するためには、専門的な見解も必要です。PREP法で表現する場合は、何となく感じたままを書くのではなく、論理が破綻しないように書きます。
PREP法の注意点
PREP法の注意すべき点は、型にとらわれ過ぎてしまうことです。出だしに結論から書き始めることを意識するあまり、見出しタイトルの言い直しとなる可能性があります。
たとえば、「PREP法の注意点」をPREP法で書くと次のようになるでしょう。
- PREP法の注意点は、型にとらわれてコピペ率が高くなることではないでしょうか
- なぜかというと、多くのライターがPREP法で書くことで一致率が高くなるからです
- たとえば、見出し「PREP法の注意点」ではほとんどのライターが「PREP法の注意点は・・・」から書き始めます
- そのような理由からも、PREP法の注意点は、型にとらわれてコピペ率が高くなることではないでしょうか
とくに、需要の高いキーワードの場合は競合サイトで同じような記事を掲載しているため、重複コンテンツの可能性が高くなります。そのため、型に忠実よりも独自性を持たせることで一致率を下げられます。何が何でも結論からと決めつけ過ぎないことも必要です。
読み手は、人間ですから。
まとめ
PREP法について、例を交えながら説明してきました。コンプライアンスばかりの世の中では、論理が破綻している記事だと読み手の信頼は得られません。とは言え、専門家でなければ記事が書けないわけではありません。適切な場所から正しい情報を探し、エビデンスに沿った文章作成もひとつの方法です。
今回は、久しぶりに投稿してみました。執筆は奥が深いです。経験を積んでいきましょう。
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