同じ接続詞の連続使用

 

同じ接続詞の連続は、執筆作業の中で意識しています。執筆における接続詞の連続 つまり、「~を~を」や「~が~が」など同じ接続詞を連続して使っている状態です。

 

同じ接続詞の連続使用例

同じ接続詞の連続使用

接続詞の連続使用では、 次のような文章例があります。

 

例1

「僕とあなたと子供とみんなと一緒となれば幸せですね」

この例は、接続詞の「と」を4回続けて使っています。

 

例2

「あなたが他人が信じた話がただしいかどうかが判断できなくなっていることがおかしい」

この例では、接続詞の「が」を連続して5回使っています。

 

例3

「日本の東京の渋谷区のグルメの情報の発信」

この例では、接続詞の「の」を5回連続で使っています。

 

例4

「既に、あなたに与えた後になります」

この例では、短文の中で接続詞の「に」を3回連続使用しています。

 

 

同じ接続詞を連続で使うこと

接続詞は、連続で使うことで文章のリズムや流れの違和感を感じます。先ほどの例で紹介した 「日本の東京の渋谷区のグルメの情報の発信」 こちらの接続詞「の」の使い方の場合は、「の」の連続で一方的に突きつけられているイメージを受けます。

たとえば、「さあ、さあ、さあ、どうするの?」というようなイメージにも似ていて、同じ言い回しの連続は文章のリズム感を無くしてしまうでしょう。 要するに、同じ接続詞の連続や必要以上に接続詞を多用すると、文章は読みづらくなるということです。

 

ChatGPTに回答を求めてみた

ここでAIの見解を参考にしてみようと考えました。仕事では使う気がしませんが、身近に相談できる人間もいないことから、AIの見解を参考にしてみます。

 

ChatGPTへの質問文

【依頼内容】 Webコラムなどの文章を書く上で、同じ接続詞を連続使用することは、読み手にとって不親切な対応でしょうか。 この件について、あなたの知能を100%働かせた見解をください。 回答は、「ですます調」でお願いします。

 

ChatGPTの回答

同じ接続詞を連続して使用することは、読み手にとって理解しやすく、文脈を明確に伝える手段の一つです。ただし、過度な同じ接続詞の連続は文章の表現を単調にし、読み手の興味を引かない可能性があります。そのため、バリエーションを持たせることが重要です。

例えば、「そして」という接続詞を連続して使うと、文がつながり過ぎてしまい、読み手が次の情報に進むのが難しくなることがあります。代わりに「または」「しかし」「さらに」などの適切な接続詞を交えることで、文章のリズムを良くし、読み手にとってもっと魅力的になります。

要するに、同じ接続詞を連続して使用することは原則的には問題ないですが、バリエーションを取り入れて文章を工夫することで、読み手にとってより分かりやすく、興味深いものになります。

ChatGPTは否定していない

ChatGPTの回答では、同じ接続詞の連続使用を認めているようです。回答から見えてくることは、「過度な使用は読み手の興味をひかない」との見解でした。何かピンとこない回答ですね。

 

同じ接続詞の連続使用を検証する

個人的には、接続詞の連続で仕方なく許されるレベルのものは、「の」の2回使用だと考えています。たとえば、次のとおりです。

 

「の」の連続使用

  • 「パンツの穴の大きさ」
  • 「耳の横の傷」
  • 「母の過去の話」

これらは、一見スムーズに使える文言だと思います。ただし、リズム的にはどうでしょうか。中でも、「パンツの穴の大きさ」とは普通に使う言葉ですが、どこか一方通行で奥行きの無さを感じる気がします。 しかし、文章的には何も問題はなく読み進められるレベルです。では、これらの例を次のように編集してみました。

 

異なる接続詞でつないだ文章

  • 「パンツに空いた穴の大きさ」
  • 「耳の横にある傷」
  • 「母にまつわる過去の話」

最初の2つは、少し無理がある気もしますが、文章に続けてつなげてみると、変えたことを理解してもらえるでしょう。

 

「の」の連続使用と異なる接続詞でつないだ文章を比較

では、「の」を2回以上続けて使っている文章と、異なる接続詞でつないだ文章を比較してみました。

 

「の」の連続使用

  • 「パンツの穴の大きさは、気がつかなかった」
  • 「耳の横の傷は、隠れている」
  • 「母の過去の話は、知っている」

 

異なる接続詞でつないだ文章

  • 「パンツに空いた穴の大きさは、気がつかなかった」
  • 「耳の横にある傷は、隠れている」
  • 「母にまつわる過去の話は、知っている」

正解不正解は、ありませんが、捉え方の問題です。前者は、カジュアルな文章であれば問題ないかもしれません。後者は、文章に臨場感を付加しているイメージです。 ここまでは、執筆依頼をされるクライアントさんの感覚次第とも考えられます。では、同じ接続詞を3つ以上続けてみると、どうでしょう。

 

同じ接続詞を3つ以上続けた場合

  • 「パンツの穴の大きさの反応」
  • 「耳の横の傷の隠し方」
  • 「母の過去の話の内容」

どこか機械的ではないでしょうか。何となく、投げやり的な文章にも思えてしまいます。どことなく、キーワードの羅列のようにも受け取れます。

  • 「パンツに空いた穴の大きさでも反応がなかった」
  • 「耳の横にある傷が隠し方次第で気づかれない」
  • 「母にまつわる過去の話を内容まで知っている」

 

総括

いかがでしょうか。接続詞や微調整などで伝えたいことを一文一義で表現してみました。 文章は、正解という判断ではなく、伝えたい人に納得してもらうことが前提だと考えています。「誰に読んでもらう文章なのか」や「誰が評価する文章なのか」という視点を持って執筆している次第です。

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